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この第三図版(女性用)は、否定的な感情に揺さぶりをかける図版となっており、
被検者の楽観主義、悲観主義、攻撃型か受動型かなどをつかむことが出来ます。
そしてこの女性がこの状況を乗り切れるかどうか、
どのようにして乗り越えるのかの物語によって、
被検者の持つ力、現実的な対処能力を測ります。
ちなみにコトハのこの反応は…
この悲劇の元となった出来事が、同級生にバカにされたこと。
それに対し、
自分を鍛えることで相手(社会)の要求水準に合わせ、悔しさを解消しようとするもの。
悲劇内容が実際の人間関係で、非常に現実的ということから、
病理としては深くないですね。(抽象的でハッキリしないものほど病理が深いです)
対処行動も、自分を鍛えるという、
一応理にかなっている(?)ものなので、
割と合現実的で、彼女が努力家なのが分かります。
しかし、相手にバカにされても「自分は自分!」と跳ね返せないコトハ、
バカにされたことで起こった悔しさを
相手(外界)の価値や要求に合わせることで消そうとするのは、
結局「自分<相手」になっているってこと。
葛藤に対し、外界の要求に合わせようとするばかりの対処の仕方だと、
いつか自分を見失って鬱になっちゃうかもね。
不幸な場面として認識しないのは、認識する能力が低い、あるいはネガティブ感情の抑圧・解離かな
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【マンガ ことはの心理相談室】 【マンガ 100人の不登校たち】
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自分の行っていた大学院では
先輩にロールシャッハテストをとってもらい、
その分析結果をみんなの前で発表される、という授業がありました。
被検者の性格や心理の
ネガティヴな点に言及しがちな検査者もいれば、
ポジティヴな面を極力言及する検査者もいました。
未熟な人ほど
被検者のネガティヴな面を 強調して言う傾向があった気がします。
その授業では毎年
『私はそんな人間じゃない!』
と言って泣き出す人がいるのだとか。
そして自分が被検者になった時、
やはり(?)
ポジティヴな面については何の言及もなく
ネガティヴな面ばかり言われたように思います。
泣きこそしませんでしたが、
ロールシャッハ検査をした先輩を
一週間恨み続けました。
その授業の先生が仰るには、
心理分析することが、
いかに被検者を傷つけるかを知っておくためにも
そういった体験をした方がいいのだ、と。
確かにその体験で
「こんなことまでわかるんだ」という
心理検査の恐ろしさと
検査者の残酷さを見た気がします。
後に、
そういった体験は良くないと
ある精神療法の大家の本に書いてありました。
心理検査によって傷ついた経験を持つ検査者は
その後
自分の被検者に同様のことをしてしまうのだとか。
そのせいなのでしょうか、
僕は
未だ心理検査が苦手です。
検査をすることが、何か相手に対し罪悪感を感じるのです。
初めての心理テスト体験は
被検者にとって
「してもらって良かった」という経験となるよう
しないといけないということですね。
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ウソ。Thematic Apperception Testの略。
主題統覚検査とも絵画統覚検査とも訳されます。
TATは、30枚の図版を見て、物語を作ることで
被検者の性格・行動特性を分析する心理査定法。
図版それぞれに葛藤場面が描かれており、
被検者の、葛藤の認識の仕方と対処行動の傾向を分析します。
(H.A.マレーの欲求-圧力理論が基になっています)
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